どぐぽたトップページ

JOMON美土偶に逢いにいこう! 尖石縄文考古館編

2016年9月23日 書いた人:ヤケマチ
Exif_JPEG_PICTURE

土偶へのもどかしい思いを「美」という言葉に託してーー。

どぐぽたネット企画『JOMON美土偶グランプリ』、投票受付真っ最中です。

あなただけの美土偶、もう決まりましたか?

それともまだお悩みですか?

悩む前に逢う!

逢いに行ける美土偶シリーズ。

エントリーNo.15「縄文のビーナス」。

エントリーNo.16「仮面の女神」。

美土偶ふたりにいちどで逢える尖石縄文考古館をご紹介します。

 

ちょっと八ヶ岳まで

尖石縄文考古館はJR中央線茅野駅からバスに揺られて20分ほど。

八ヶ岳西麓、標高およそ1000mほどの台地の上に位置します。

 

dsc04607

イマイチな天気もなんのその、訪れた多くの人の車が並ぶ全国屈指の縄文人気スポット。

 

dsc04604

道路をはさんで考古館の目の前が学史上有名な尖石遺跡となります。

 

dsc04605

尖石遺跡第33号住居祉。すぐ上にポケモンGOのジムが立ってました。

 

img_3215

ギャラドス置いてきました。すぐ死んだ。

 

国宝美土偶の部屋へ

尖石縄文考古館にはA〜Bまで4つの常設展示室があります。

「縄文のビーナス」「仮面の女神」は常設展示室B。

選ばれた美土偶だけの特別室です。

 

dsc04657

気のせいか、部屋の空気も凛としてる。薄汚いジーンズで入っちゃっていいのかな?

 

入ってしまった。

 

ビーナスの輝く美肌をすぐ間近で。

 

「縄文のビーナス」は人物造形としてどこをとっても完璧で、土偶芸術の到達点のようにも思えます。

しかしビーナスの製作時期は研究者によってゆらぎがあるものの、おおよそ縄文時代中期のかなり早い時期であるとされています。

縄文中期以前の土偶のほとんどが小型で、自立する足を持たず、ごくシンプルなものだったことを考えると、

土偶文化の急速な変化と成熟のスピードに驚かされます。

 

 

dsc04674

そして仮面の女神のド迫力。

 

 

dsc04675

浅黒く光る肌が、仮面の女にはよく似合う。

 

dsc04679

ここから先は、わたしを倒してから行きなさい。

 

 

八ヶ岳山麓に花開いた絢爛たる縄文文化は、縄文時代中期に入って爆発的に高揚し、後期の前半に衰退期を迎えます。

「縄文のビーナス」はいよいよこれから繁栄がはじまろうとする時代。

そして「仮面の女神」はその最後のきらめきの時代の土偶と考えられます。

ふたつの美土偶のあいだにおよそ1000年あまりの時が流れています。

 

尖石縄文考古館人気土器セレクト3

尖石縄文考古館の展示品はおよそ2000点。

常設展示室Cは八ヶ岳山麓に栄えた縄文文化を彩る多彩な出土品が、これでもかとばかり並んでいます。

 

dsc04621

正直、何から見たらいいのかわからない。

 

正直、何から見たらいいのかわからない。

そんなあなたのために尖石考古館で特に人気の逸品3点を学芸員のかたにあげていただきました。

 

1.下ノ原遺跡出土 波状口縁深鉢(縄文時代前期)

dsc06357

スリムな胴部から大きく開く口縁部へのカーブがなんともせつなくいい感じです。

器面は竹を割った工具による細線や極細の粘土紐で繊細に飾りたてられています。

 

2.下ノ原遺跡出土 深鉢(縄文時代中期)

rimg0108

太い粘土紐が暴力的に器面を蹂躙しています。

4面それぞれに顔つきが異なっていて、ルールがあるんだかないんだかわかりません。

 

 

3.棚畑遺跡出土 深鉢(縄文時代中期)

rimg0214

豪壮な器形ですが、細い沈線と粘土紐で器面を取り憑かれたように埋め尽くしています。

ねじりを加えた極太粘土紐の主モチーフは、何かを哀願する人のようにも見えます。

 

なお、ここで紹介した土器のうち、1.と3.は9/23現在出張中のため尖石では見ることができません。

さすが人気者ですね。

 

 

考古館と尖石・与助尾根遺跡周辺は、八ヶ岳西麓の素晴らしい自然に恵まれています。

秋の紅葉は凄まじく、泣き出したくなるような美しさです。

個人の感想です。

 

 

お問い合わせ

開館日時、展示内容等についてのお問い合わせは、尖石縄文考古館までお願いいたします。

〒391-0213 長野県茅野市豊平4734-132 茅野市尖石縄文考古館

電話番号:0266-76-2270