中央大学多摩キャンパスにて、2018年7月21日(土)より福島県双葉郡楢葉町の井出上ノ原遺跡の出土遺物展示会が行われる。
井出上ノ原遺跡の資料には、縄紋中期の南東北を代表する複式炉住居から出土した土偶・石棒のほか、 自然科学分析でデンプン加工の痕跡が認められた石器類や、詳しく年代を測定した炭化物試料があるほか、弥生時代の資料としても近くの国指定史跡の天神原遺跡の再葬墓と同種の弥生後期甕館の土器など、地元地域の郷土史復元にも日本列島の先史文化を考える上でも貴重な資料が含まれる。(22日は休会)
また、21日にはシンポジウム 「東アジア先史社会の物質文化の拡散と環境変動からみた文化史」を開催。東アジアを中心に生態環境の変化と社会変化、特に土器や住居の移動から考えられる人間の移動(交易・婚姻などの交流レベルから移住・集団移動まで)について、気候変動による生態環境の変化と、物質文化に見る社会変動の両面から、その文化変容と異文化間の交流プロセスを復原し、物質文化史的な説明が試みられる。
「井出上ノ原遺跡 出土遺物展示会」概要
日時:2018 年 7 月 21 日(土)、23 日(月)~27 日(金)10:00~17:00
場所:中央大学多摩キャンパス 3 号館 3308 室
申込:不要
入場:無料
シンポジウム「東アジア先史社会の物質文化の拡散と環境変動からみた文化史」概要
日時:2018年7月21日(土)9:30~17:00
場所:中央大学多摩キャンパス2号館4階 研究所会議室4
内容:東アジアを中心に生態環境の変化と社会変化、特に土器や住居の移動から考えられる人間の移動(交易・婚姻などの交流レベルから移住・集団移動まで)について、気候変動による生態環境の変化と、物質文化に見る社会変動の両面から、その文化変容と異文化間の交流プロセスを復原し、物質文化史的な説明を試みる。
主催:中央大学学術シンポジウム「グローバル文化史の試み」
申込:不要
参加費:無料